微生物製剤を用いた既設排水処理施設の処理機能改善と薬剤による臭気対策

摘要

環境保全への関心の高まりや，法規制の強化などから，排水処理施設の担う役割や責務が益々重くなる一方で，国内景気の低迷や，円高による輸入品の攻勢，生産の海外シフトなど，国内工場においては，生産に直結しない排水処理施設に対し，積極的な設備投資を行いにくい環境となっている。このため，施設管理者にとっては，いかにしてコストをかけずに既存処理施設の枠内で機能改善を図り，拡大する役割や責務を果たすかという点が，重要な課題となっている。