当面の国際石油·ガス情勢と課題原油輸入CIF価格一一〇ドル前後11年度LNG追加需要一五〇〇万トン前後

摘要

二〇一一年上半期、国際石油市場での原油価格指標であるWTI原油先物価格（期近物、終値）の平均値は九人·五ドル／バレルとなった。また、同期間の最高値は一一三·九ドル、最安値は八四·三ドルであった。この価格動向を前年同期で比較すると、平均値は二〇ドル高く、かつ価格変動幅は大きく拡大している。この価格動向は、石油需給要因、金融要因、リスク要因などが複雑かつ密接に絡み合った結果もたらされたものであるが、中でも中東·北アフリカ情勢の流動化、世界経済の先行き不安などが特に大きな影響を及ぼしている。