秘められたオホーツク開拓史～タコ部屋労働の跡を訪ねて～〈上〉

摘要

本誌2004年4月号に「産業医学いまむかし（16）～炭坑囚人労働と医師たち～」が掲載されていた。 北海道開拓における囚人労働は「博物館·網走監獄」などでよく知られているが，もうひとつ忘れてはならない労働にタコ（監獄）部屋労働がある。 北海道の開拓は炭坑のみならず，鉄道，道路発電所，ダムなどの建設は過酷な囚人·タコ部屋労働なくして語ることはできないと言われている。 ひとりでも多くの人にタコ労働について知っていただきたく本稿を投稿した。