樹脂ローラの製品開発および新製法の検討

摘要

当社は電線製造で培った高度な押出成形技術を応用して樹脂ローラを製作しており，特に写真現像機器，OA機器向けとして市場に提供している。このたび，新たに歯科用X線現像機向けに開発を行ったので紹介する。 また，今回，押出成形に代わる樹脂ローラの新製法を検討したので，併せて紹介する。 最近の傾向として長尺ローラの要求が増えており，当社は反りなどの寸法精度を確保しやすい押出成形法で対応しているが，コスト面で問題があった。 押出成形以外の製法として射出成形法があり，コスト面では有利であるものの，成形長さに限界があった。 今回紹介する新製法はこの両者の特長を併せ持った画期的な製法である。 今後，この製法を写真現像機器，OA機器のみならず，X線現像機へも応用していきたいと考えている。