米国NIOSHが中心となって開催した長時間労働と安全·健康に関する会議～Long working hours，safety，and health：Toward a national research agenda～

摘要

長時間労働と安全·健康に関する問題は，日本では，労働安全衛生上の主要な課題の一つであり，現在この課題に対する取り組みが「過重労働対策」という形で行われている。 長時間労働に関する問題は，近年，諸外国でも大きな社会的問題となってきている。 米国も長時間労働が問題となっている国の一つであり，標記会議が，2004年4月29·30日の2日間，米国メリーランド州ボルチモア市にあるメリーランド大学看護学部で開催された。 日本からは，筆者ら3人（岩崎，高橋，小林）が参加した。この会議は，長時間労働による負の影響を最小限にするために今後どのような研究をすべきかを検討するためのものである。