日本のものづくりと中小企業の活力

摘要

日本経済は明らかに好転している。 とくに設備投資関係業種は概ね好調だ。 一部の関係者は「バブル期以来だ」と驚いている。 中でも工作機械が内需·外需ともに絶好調だ。 2003年の工作機械受注は25％増，2004年は45％も伸びている。 2005年は前年が45％も伸びたのでさすがに伸びは鈍ったが，それでも10％の伸びだ。 2006年も10％前後の伸びが見込まれ，そこそこ好調のようだ。 内需が好調なのは当たり前だ。 中小企業の社長は，最近の顧客からの短納期化，コストダウンの要請に答えるために「最新鋭機を買わないといけないな」と思っていたのだ。 しかし金融が安定せず貸し剥しされるのがこわくて，また中国ブームで中国に注文が行ってしまうのがが心配で，必要なのはわかっていたのだが設備を思い切って買うことができなかった。