製造·溶接プロセスのシステム化はどこまで進んだか：鉄道車両構体組立における溶接ロボットの適用例

摘要

当社の車両カンパニー兵庫工場では，1999年から2002年まで足掛け4年間，北米向け地下鉄車両を量産してきた。 多品種少量生産の商品が多数を占める鉄道車両業界にあって，2車種で合計700両超となる，稀に見る大型プロジェクトとなった。 客先が示す技術仕様が日本国内向けの車両と大きく異なるので，車両の構造も自ずと変わり，当社の従来の構体生産設備では対応しきれない部分があった。その課題解決の一環として導入した自動溶接システムについて，北米向け車両の技術的特徴を交えながら紹介する。