2013年の技術と成果：(8)薄膜コーティング装置およびコーティング事業

摘要

2013年の国内における薄膜コーティング市場では、領土問題に端を発したチャイナリスクから復調した工具·金型業界や自動車関連業界向けにDLC（ダイヤモンド状炭素、Diamond-Like Carbon）コーティング受託加工や薄膜コーティング装置の需要が比較的順調に推移した。一方で、自動車関連業界では世界的規模での地産地消化による生産の海外シフトが急速に進み、国内の需要はやや頭打ちの感が強くなっている。このようななか当事業分野では、国内3拠点（京都2拠点、群馬1拠点）と海外6拠点（中国4拠点、タイ1拠点、インド1拠点）において受託コーティング事業を展開するとともに、薄膜コーティング装置の製造·販売、そして新しい装置·プロセス·膜·応用製品の開発に取り組んだ。2013年のトピックスとして、より生産性の高い薄膜コーティング装置の開発と、慶応義塾大学理工学部に納入したPVDコーティング装置を紹介する。今後も多種多様なソリューションの拡充によってお客様のご要望にお応えしていく所存である。