機材先行で回復感鮮明な北海道工業ガス関連市場'機器高ガス低'の需要構造ガスコストアップの懸念広がる

摘要

10月初めの北の大地は早くも冬支度の時期である。今年は海水温が高く函館の名物、イカの水揚量が減っているというが、峰々は既に色付き始めている。道内の工業ガス·溶材市場では、13年度後半からユーザ設備投資案件が増加、政府のものづくり支援策もあって、鉄骨加工関連を中心に活況を呈している。溶接·溶断関連機器、産業機器の出荷増が続き、一部で溶接材料のタイト化も叫ばれているほどだ。一方、工業ガスの出荷は今ひとつで、機材ほどの出荷増には至っていない。とりわけ酸素·アセチレンの溶断系ガスの荷動きが鈍い。消費増税の駆け込みと開発予算の増額がもたされた2014年秋の北海道市場は、機材先行の回復傾向を示しているといえる。