着実に進む次世代水素貯蔵法へのアプローチその1:産総研からベンチャー企業まで常温·常圧、ありふれた材料がキーワード

摘要

太陽光や風力発電は、系統電力のみに依存しない分散型発電システムとしてポテンシャルを有している。ただ、発電量がお天気や風任せといったところが難点である。不安定な発電を補うのが、バッテリーやキャパシタといった二次電池の役割であるが、燃料電池も有力な蓄電システムの一つだ。太陽光や風力で造った電気で水素を造り、この水素を貯蔵し、電力が必要な時に燃料電池で発電する。水素の形で電力エネルギーを貯めるのである。