環境変化を見極め変化をチャンスに海外事業を広がりから深まりに

摘要

透明·公正なマーケット構築は喫緊の課題価格政策にどう生かすかがポイント-原油情勢について－OPECと非OPECが協調減産で合意したが，原油急落から2年が経過し，原油安が産油国 の財政問題に波及するなど色々な力が働き，今回 の減産合意に至ったとみている。今後需要の急速 な伸びと減産が相まって原油の高値推移が予想さ れている。しかし，私には需要が伸びてい‘るとの 認識はない。したがって，今回の減産合意は市況 の下支え要因にはなるが，このまま上昇し続ける かという点については確かではない。減産の実効 性については疑心暗鬼であり，1月以降OPEC と非OPECが減産を遵守するかどうかを見極め ていく必要があると考えている。一方で，50ドル／ールバレになれば米国のシェールオイル増産が見込まれ る。そうなれば，一時的に米国シェールオイルが スウィングプロデューサーの役割を果たすことに なるかもしれないが，ただ，これも短期的なこと。 中長期的には，深海における原油開発への投資と の見合いを見極めながらその動向を掴んでいかなければならないと考えている。