需要8.7％減の1,081千トンにとどまる

摘要

4月のLPガス需要は前年同月比8.7％の大幅減の1,081千トンとなった。大口直納需要が化学原料用だけで電力用，鉄鋼用はゼロだったほか，一般用需要もプロパン·ブタンともに大幅な減少となった。前月に続き日本列島の4月も高気温。しかも，東日本と北日本の記録的高温。これが家庭業務用や都市ガス用の需要減逢妻因となった。3月の気温は1～2月を上回る平年比大幅高。供給は，国内生産が前月を一段と下回る17万トンにとどまった。石油精製も石油化学も大幅減少となった。輸入は95万トン。石油もLPガスも不需要期入りで，需給規模が大幅縮小となったのが目立つ。この結果，4月未在庫は月間37千トン増の1,752千トン，前年同月末比では101.1％となった。ランニング在庫は283千トンで同125.8％。4月の通関輸入CIF価格は，ドル建てが532.23ドル／トンで前月比0.30ドルの上げ。円建ては前月比74円上げの63,815円／トンとなった。4月通関レートは119.90円／ドル。前月比0.07円の円安。いずれもわずかな変動にとどまった。6月の元売各社の仕切価格改定は，6月CPの大幅下げを反映してプロパンが前月比2,400～2,600円／トン，ブタンが同900～1,100円／トンのそれぞれ下げとなった。