「LPガス国際セミナー2005」抄録（1）

摘要

2月24～25日に東京港区の第一ホテルを会場に「LPガス国際セミナー2005」が開かれた。 1996年を第1回とするこのセミナーも早や10回目となった。 国際セミナーの前身であった「日サLPGセミナー」（1993年開始）も含めると13回目の国際会議ということになる。 回を追ってこのセミナーは盛況となり，今回も中東産ガス国，アジアの各消費国，石油及びガスのメジャーズ，石油化学会社，石油開発会社，大手船会社，主要トレーダー，エネルギー調査会社，石油·ガスの主要メディア，そして日本の元売·卸·販売業者等々，380名が参加する一大国際イベントとなった。 今日では，L Pガスのこうしたセミナーはヒューストン，シンガポール，上海·西安·深圳，ビルバオ，カラカスなどで開かれるようになったが，この東京セミナーが最も充実したものと，各国参加者がー様に称賛するところだ。 しかも，産ガス国と消費国がLPガス市場や価格問題を巡って，これはど真摯で率直な議論を展開するセミナーも東京だけだ。 当初は日本LPガス協会が，その後はエルピーガス振興センターが主催してきたが，主催者の努力には頭が下がる。 役所の後援もあって，その成果は既に歴史に着実に刻まれている。 さて，本誌ではできるだけ速く，客観的に報道するという立場から，まずは日本LPガス協会の吉田会長，同輸入協議会の中野代表幹事，サウジアラムコのアンバー部長のプレゼンテーションを掲載することとした。 次回には，回を重ねるたびにその充実ぶりに感心させられる中国のプレゼンテーション，バービン＆ガーツのオットー氏の国際LPガス市場の見通しを掲載する。