3.0％29,400円，0.3％HPP33,800円決着価格も仕切並みへ持ち上がるか

摘要

新日本石油系列の特約店や大口需要家に1月19日（水），C重油の1～3月分仕切基準価格が伝えられた。月決め需要家や先決め需要家には要求価格に，中央価格フォローの需要家には正式決定までの目安になる。 湾内平水船持ち届け価格で表示された支払いサイト60日の一般向け価格は，S分3.0％が29,400円／kl，S分0.3％HPP（高流動点）が33,800円／klと伝えられた。硫黄（S）分が1.6％～3.0％のHS部分は10～12月分決定から2,100円の値下げ，LS部分は0.3％で前期仕切基準から5,600円の大幅な値下げになる。 いずれも，11月と12月に反落した原油相場と，急に進んだ円高がコストを引き下げるため。ただ，1月は原油相場が急反発していることから，下げ幅はHSが2,000円強に後退，LS0.3％も6,000円に届かなかった。それどころか，原油相場は新日石が余裕をもたせた想定値すら上回りそうな状況にあることから，あと1週間を残したコスト実勢でも，確定コスト後の価格はHSC重油が仕切基準価格並みまで持ち上がる可能性があるほか，LSCでは仕切と肩を並べることも予想される状況にある。 そのため，今期のC重油価格に関しては，仕切並みの決着を想定しておいた方が無難と考えられよう。