灯油販売4．7％のプラス＝1月分石油製品需給概況＝

摘要

1月の石油製品需要は燃料油合計18，045千klで前年比1．7％の減少となった。2カ月連続の前年比マイナス。油種別にみると，ガソリンが0．3％増，ナフサが10．3％減，ジェットが12．1％減，灯油が4．7％増，軽油が1．2％増，A重油が3．2％減，C重油が4．8％増。灯油がまずまずの伸びだったはか，ガソリン，軽油，C重油もプラスとなったが，ナフサ，ジェットのこ桁減少が影響し，全体ではマイナスに終わった。一方，1月の原油処理量（精製業者分）は19，642千klで前年比100.6％。製油所の稼働率は88．2％で，前月比1.9ポイント，前年比6．9ポイントのそれぞれ大幅アップ。1月の製品生産は17，879千klで前年比0．1％の増産。需要期にもかかわらず，灯油は3カ月連続の減産。1月の製品輸入は2，876千kl，輸出は2，614千kl。軽油の輸出量は99万klの高水準に達した。以上の結果1月末の燃料油在庫は11，254千kl（流通在庫は含まず）で，月間42千klの増加となった。前年同月末比98．0％となり，7カ月連続して前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間336千klの減少で1，977千kl。200万klを割り込み，前年同月末比85．2％と11月末，12月末と同様に前年レベルを大きく下回っている。