灯油販売量前年比0.7％の微増

摘要

1月の石油製品需要は燃料油合計22,346千klで前年比0.4％の減少となった。 ガソリン，ナフサ，灯油が前年比プラスとなったが，C重油の二桁減少が影響し，燃料油合計では5カ月連続のマイナスとなった。 油種別には，ガソリン1.6％増，ナフサ4.1％増，ジェット0.7％減，灯油0.7％増，軽油0.5％軌　 A重油2.4％減，C重油11.7％減。 ガソリンが月間最高販売量を記録しているほか，注目の灯油も470万kl台に達したが，伸びは0.7％にとどまった。 一方，1月の原油処理量（精製業着分）は21,241千klで前年比99.8％とわずかではあるが3カ月ぶりに減処理となった。 石油精製各社は1月以降の減産を打ち出しており，それが一応裏付けられた形。 1月の製品生産は19,466千klで前年比1.3％の減産。 ガソリン，灯油，軽油が増産，ナフサ，ジェット，A重油，C重油が減産。 ガソリンは5カ月ぶりの増産。 一方，製品輸入は3,530千klで前年比20.3％の増加で，ナフサが300万klに迫る高水準だったが灯油は前年比15.9％の減少。 また，製品輸出は1,067千klで前年比2.2％減と14カ月ぶりに前年実績を下回っている。 以上の結果，1月末の燃料油在庫は13,084千kl（流通在庫は含まず）となり，月間278千klの減少となった。 前年同月末比105.1％となり，11カ月ぶりに前年水準を上回った。灯油は月間1,062千kl減の2,907千kl。 100万kl以上減少したが，前年同月末比103.4％と前年レベルを上回っている。