需要は稼働日2日増で1.7％の増加

摘要

11月のLPガス需要は前年同月比1.7％増の1,469千トンとなった。 11月の異常高気温による出荷の鈍さからみて，前年同月比大幅マイナスは確定的と思われていたが，開けてビックリ，プラスとなっていた。 一昨年11月も大暖秋で出荷は二桁減（11.8％減）の1,445千トンに落ち込んでいた。 しかも，一昨年11月に比べると，基地の稼働日数が2日多くなっている。 このために伸び率はプラスとなったのである。 ただ，昨年11月には直納船による出荷，つまり特殊用出荷がゼロだったことを勘案すると，「一般用だけでよくカバーできた」との見方もある。 供給は，国内生産·輸入ともに順調に伸びた。 生産が31万トン，輸入が131万トンで供給計は162万トンとなった。 輸入は，海外市況の高騰から「これ以上待っても市況下げはない」との読みとともに，年内在庫確保のタイムリミッ，トが迫ったことから，輸入各社のスポット手当てが多くなった結果130万トン超の高水準となったもの。この結果，11月末在庫は270万トンと月間15万トン強の増加となった。 ランニング在庫は前年同月末比プラスだが，備蓄込み一次基地在庫は引き続きマイナスとなっている。