プロパン需要また二桁増，3カ月連続

摘要

5月のLPガス需要は前年同月比8.5％増の1,340千トンとなった。一般用プロパン需要は同12.0％増。3カ月続きの二桁増となった。気温が乱高下，低気温の日の翌日のプロパン需要が大きく伸びた。水温の低下が原因だろう。昨年5月の需要が17.7％減と大きく落ち込んでいたことも大幅増加の要因。供給は，国内生産が40万トン，輸入が111万トンの合計151万トンと前年を大幅に上回った。低在庫と需要の増加が相まって各社スポット手当てに走ったことが輸入を膨らませた。しかし，やはり不需要期。伸び率は高くても需要の絶対量が少なく，供給量がかなり上回った。このため，在庫量は月間168千トン増加の171万トン。6カ月ぶりに増加した。これでもまだ元売によっては在庫薄で7月着カーゴをスポット手当てしたところもある。5月のLPガス輸入通関CIF価格は70,258円／トンで前月比微騰となった。6月はまだ高いが6月，7月とCPが連続で大幅下げとなったことから，7月CIF価格からは下げに向かう。元売各社の7月仕切価格は，6月CPの大幅下げと円高を反映して4,700～6,600円／トンの下げとなった。