燃料油販売量7カ月連続のマイナス＝12月分石油製品需給概況＝

摘要

12月の石油製品需要は燃料油合計19,258千klで前年比7.5％減となった。 7カ月連続の前年比減少となり，冬場の最盛需要期でも2,000万klに届かなかった。 油種別には，ガソリンが前年比4.1％増，ナフサが21.1％減，ジェットが15.7％減，灯油が3.1％増，軽油が2.4％減，A重油が12.9％減，C重油が21.0％減。 ガソリン，灯油が前年を上回ったが，これは前年の屋根が低かったことの反動が大きかった。また，この12月分を加えた平成20暦年の燃料油合計販売量は2億769万klで前年比5.3％のマイナスとなった。 暦年ベースでは3年連続の減少となる。 ガソリン4.2％減，ナフサ8.0％減，ジェット1.2％減，灯油8.8％減，軽油4.8％減，A重油11.9％減，C重油5.5％増。 夏場に電力用需要が好調だったC重油以外はすべてマイナスとなっている。 一方，12月の原油処理量（精製業者分）は19,852千klで前年比90.6％と7カ月連続の減処理となった。 下期入り後は需要不振を反映して一貫して処理が抑えられている。 また，12月の製品生産は18,916千klで前年比7.6％の減産。 ジェット，軽油以外はすべて前年比減産，灯油が二桁減産と抑えられている。 12月の製品輸入は2,467千kl，輸出は3,053千klとなり，輸出が輸入を上回っている。 軽油の輸出は117万klと高水準。以上の結果，12月末の燃料油在庫は12,932千kl（流通在庫は含まず）で，月間951千klの減少となった。 前年同月末比97.6％となり，5カ月ぶりに前年レベルを下回っている。 灯油在庫は月間708千klの減少で2,850千kl，前年同月末比77.1％と前年を大きく下回り，過去5年間の平均を100万kl弱下回る低水準。