高気温続き3月需要はまた二桁減少

摘要

3月のLPガス需要は前年同月比12.5％減の1,426千トンとなった。 2カ月続けての二桁の減少。 3月の出荷量が140万トン台まで落ち込んだのは昭和61年の143万トン以来23年ぶりのこと。 暖冬や不況が響いたために大幅な減少となっているもの。 供給は，国内生産が37万トン，輸入も108万トンとともに低調の144万トンとなった。 しかし，需要の減退がそれを上回った結果，在庫は月間16千トン増加の2,142千トンとなった。 平成20年度のLPガス需要は1,747万トンで前年度比4.8％（88万トン）の大幅減少となった。 年度の需要が1,700万トン台となったのは平成16年度以来のことで，昭和63年度の1,730万トン以来の低水準にとどまった。大口の輸入船直納需要は大幅に増加したものの，一般用需要は7.1％も減少。 特に下期の暖冬が需要減に大きく寄与する形となった。 20年度の供給は，国内生産が447万トン，輸入が1,315万トンの合計1,762万トンで前年度比3.0％減となった。 3月のLPガス輸入通関CIF価格は前月比8,906円上げの48,629円／トンとなった。LNGは48,160円／トンで再び「LPガス高·LNG安」に転換した。