どこからみても原油高値は続く

摘要

とにかく石油·天然ガス価格はあまりにも高過ぎる。 WTIは13日にまたまた38.84ドル／バーレルとなった。 OPECバスケット価格は同じ日に32.92ドルになった。 米国のガソリン先物市況は118.03セント／ガロンとなった。 同ガソリン小売市況（全米平均レギュラー市況）は4月12日現在，3週連続で過去最高値を更新，178.6セント／ガロンとなった。 　 天然ガス価格はどうか。やはり13日，NYMEXの天然ガス価格は6.03ドル／Mcfと6ドルを突破した。 この先，石油·天然ガス価格はまだ上昇すると多くの市場アナリストがみている。少なくとも構造的な下げに転じる要因が何もないのだから上がるとみるしかない。 　 中東情勢はますます混迷。米国はイラクで，パレスチナで，泥沼に入ってしまった。米軍増派し何としても反米闘争を収めようとするだろう。しかし，そうすればするほどイラク国民は反発を強める。 そんな状況のなかで生産される原油が安かろうはずがない。 　 その対極で石油需要·天然ガス需要は更に増加している。 過去最高値のガソリン価格が大統領選挙の争点として浮上しているにもかかわらず，ガソリン需要は米国で急増しているのだ。 中国の需要はエネルギーに限らず，原材料すべてで急増している。 　 どこからみても石油価格は下がらないのである。この辺りをもう少し詳しくみていこう。