“創意工夫で生き残り目指す中小SS”

摘要

九州経済産業局環境資源部石油課は，厳しい経営環境の中独自の創意工夫で経営に当たっている中小SSの事例等を調査し，今後の中小SS経営のための指針を提言することにした。 北海道経産局に続く全国2番目のSS経営調査の取り組みで，同調査の実施に当たっては，中小SS経営者や有識者からなる調査委員会を設置して，創意工夫による経営高度化によって生き残りを目指しているSSについて議論を深めていく。 　 96年の特石法廃止以降，石油販売業界においては系列外流通経路の多様化やSSの業態多様化が進んでいるが，その中で大半を占める中小SSの多くが規制時代の供給者優位の経営意識や商習慣から抜け出せないまま経営基盤の一層の脆弱化を招いている。こうした認識のもと，提言が中小SSの経営意識改革を図る一助となることを目指す。 ≌{査委員会は2月10日，九州経済局会議室で非公開で第1回委員会を開催，石油協会の石油販売業者経営高度化調査·実現化事業選定委員会委員長を務める小嶌正稔東洋大学経営学部教授の講演に続いて，委員3名がSS経営者の立場からプレゼンテーションした後，それを踏まえた議論を行った。 今後，会合は6月までに3～4国程度開催される予定。 以下，第1回会合のプレゼンテーションの要旨を紹介する。