灯油販売量前年比11.4％減

摘要

10月の石油製品需要は燃料油合計19,230千ｋｌで前年比5.1％の減少となった。 ガソリン，ジェット燃料油以外はすべてマイナス，なかでも灯油，C重油が二桁減と不振を極め，燃料油合計は2カ月連続のマイナスとなった。 油種別には，ガソリン0.2％増，ナフサ0.9％減，ジェット19.9％増，灯油11.4％減，軽油4.2％減，A重油7.7％減，C重油18.7％減。 ガソリンは微増ながら10月の月間最高販売量を記緑した。 一方，10月の原油処理量（精製業者分）は18,605千ｋｌで前年比95.5％。 前年の屋根が高いこともあり，4カ月ぶりの減処理となった。 製品生産は17,610千ｋｌで前年比1.2％の減産。 ガソリン，軽油，A重油，C重油が前年比減産。 ガソリンの2カ月連続減産に対し，灯油は二桁増産。 製品輸入は3,038千ｋｌで前年比13.0％減と海外製品市況高から輸入が抑えられ，5カ月ぶりの前年比減少。 灯油はわずか29千ｋｌの低水準。製品輸出はこのところの活発さを維持，1,417千ｋｌで前年比8.0％増。 11カ月連続して前年実績を上回っている。 以上の結果，10月末の燃料油在庫は13,233千ｋｌ（流通在庫は含まず）となり，月間17千ｋｌトータルでは9月末とほとんど変わらなかった。前年同月末比89.3％と，8カ月連続して前年レベルを下回っている。 灯油は月間258千ｋｌ増の4,238千ｋｌ。 二桁増産がきいて積み上がったが，それでも前年同月末比85.4％と前年を大きく下回っている。