LSIの低電圧化／高速負荷変動化に対応するためのDC-DCコンバータの制御方式の進化－線形制御から非線形制御へ

摘要

今やパソコンだけでなく，携帯機器，DTV，ゲーム機でもCPUやGPU，高速のメモリをたくさん使用している．このため超高速応答のDC-DCが多くの電子機器で必要になっている．従来の線形制御（電圧モード制御、電流モード制御）では，PWM制御に起因する応答速度に限界があるため，元々高速応答が可能な非線形制御の一種であるヒステリシス制御が注目されてきた．しかしながら、ヒステリシス制御はESR（等価直列抵抗）が小さいセラミックコンデンサは使いにくい等様々な問題点があった．ここにきて，セラミックコンデンサが使えるリップル注入法の周波数領域の解析がなされ，最適化が可能になったため、安心して使えるDC-DCの制御方式として広く普及している．