デジタル家電統合プラットフォームUniPhierにおけるメディアプロセッサ

摘要

携帯電話からホームAV機器まで，幅広くデジタル家電に対応する統合プラットフォームUniPhier（Universal Platform for High-quality Image Enhancing Revolution）を開発した．商品分野間でのソフトウェアとハードウェア（システムLSI）資産の相互活用により，開発の効率を向上させ，今後のデジタル家電の飛躍的な展開を実現する．本稿では，メディア処理の中核と位置づけているUniPhierプロセッサについて述べる．UniPhierプロセッサは，メディア処理に最適化しC／C++言語に対応させた命令並列プロセッサ（IPP）を中核に据え，データ並列プロセッサ（DPP）やハードウェアエンジンなどが拡張可能なスケーラブルアーキテクチャを採用している．ホーム／カーAV系·パーソナルAV系·携帯電話系の各々に最適化した3タイプのUniPhierプロセッサを核としてシステムLSIを構成することにより，デジタル家電機器が持つ幅広い機能や性能の要求に柔軟に対応すると共に，システム展開の容易化を実現している．