多変量解析を用いた動画像特徴量抽出方式

摘要

インターネット等により流通するコンテンツの識別を目的とし,動画像特徴量抽出方式を提案する。本方式は,信号処理と多変量解析を用いて動画像コンテンツの特徴量を取得することにより,コンテンツ全体を少ない特徴量データで表現するとともに,一部のデータが欠落している編集コンテンツであっても原コンテンツに対する同一性の検出を高精度に行うことが可能である。放送番組を用いて本方式の評価実験を行った。 その結果,各番組の特徴量は相互に良く分散して分布すると共に,編集番組の特徴量は対応するオリジナル番組の特徴量に近接して分布することから,編集され不正に流通するコンテンツの識別を本方式により効果的に行うことが可能であることを明らかにした。