地上デジタルOFDM受信フロントエンド部のソフトウェアラジオ方式による実装に関する検討

摘要

直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing) 変調方式はマルチパスに強く大容量の伝送が可能であり注目を集めており、高速無線ネットワークや移動体通信等の大容量デジタル通信で採用されている。本研究では地上デジタル放送におけるOFDM受信機を題材にデジタル通信における信号処理を複数のプロセッサとソフトウエアで実現する所謂ソフトウェア方式の実装検討を行う。 今回はフロントエンド処理であるベースバンドコンバージョン（直交復調）およびシステムサンプリングクロック誤差を補正するリサンプル演算を、オンチップマルチプロセッサによるソフトウエア処理にて実装することを目的に、その計算量·メモリ使用量·演算精度のトレードオフの検討を行つたので、その内容を報告する。