特集にあたって

摘要

いよいよ季節も夏本番。 相変わらず暑い日が続いているが、町中で車道から歩道に吹く熱風に「車道の空気は排ガス臭い」と感じられた経験は誰しもあるのではないだろうか。 この自動車排ガスの問題で、常に話題にされるのがディーゼル排気であり、本誌でもしばしばその現状やディーゼル排気粒子フィルタ（DEP）などについて取り上げてきた。 実際、自動車NO_x·PM法の制定（平成13年6月）以来のディーゼル排気に関する関心は高く、特に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県では、平成15年10月より、一致協力してディーゼル車規制のための同様な条例を制定し、四政令都市を加えた八都県市の連携の下にディーゼル車規制を広域的に実施してきている。 そこで本誌でも再度、ディーゼル排気に関する特集を企画することにしたが、今回の特集では、粒子状物質に焦点を当て、その健康影響や規制の現状報告にとどまらず、ディーゼル車規制の実際の効果についても含めて取り上げることとした。