実験動物施設におけるデマンド·コントロール·ベンチレーション

摘要

実験動物施設は、通常オールフレッシュかつ24時間恒温恒湿空調のための膨大なエネルギーを消費する。米国科学アカデミーNational Research Councilの“Guide for the Care and Use of Laboratory Animals 8th edition（2011）"によると換気の主要目的は「適切な品質の空気を供給し安定した環境を提供すること」であり、具体的には、1）換気によって十分な酸素を供給する、2）動物、人間、照明、機器などから発生する熱負荷を除去する、3）室内空気の温度および湿度を調節する、4）必要に応じて、隣接区域との間の空気圧力差（一方向気流）を形成する、5）アレルゲンと浮遊病原体を含むガス状または粒子状汚染物質を希釈するとされている。