地球環境と空気清浄（空調技術）

摘要

北海道洞爺湖サミットも無事終了し、開催国である日本の福田首相より議長総括が出された。 2007年にIPCC（気候変動に関する政府間パネル）第4次報告書が公表されており、地球温暖化は加速されているという各国の認識のもと、米国を含む先進主要経済国が指導的役割をもって、2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量の少なくとも50％の削減を達成する目標が再認識された。 今回のサミットの基本テーマのひとつに「環境·気候変動」があげられている。地球温暖化（尤も地球温暖化と人類が化石燃料などを燃焼させて出す二酸化炭素排出量の関係は今ひとつ明確になっていないようにも思えるが）による環境変化の影響は、地球上の生物生態系に大きく現れており、絶滅の危機に瀕している種（1時間に8種が絶滅しているとの説もある）も多いと報告されている。このような生物生態系への影響の他に、人間社会（人の健康や水·食糧）への影響なども心配されている。 地球温暖化による色々な影響や枯渇が予想される化石燃料の代替エネルギー開発など人類への宿題（課題）が山積している中で、空気清浄（空調）技術の果たす役割や期待される技術開発を少し考えてみた。