RhとSbの共トービングによつてェネルギー構造を制御した可視光応答性SrTiO_3光触媒の開発

摘要

RhドーピングSrTiO_3のロジウム種の特性をSb共ドーピングによって制御した.このようにしてエネルギー構造を制御したRh-Sb共ドーピングSrTiO_3によって，可視光照射下において犠牲試薬を含む水溶液から水素と酸素をそれぞれ生成させることに成功した.水素生成反応では，酸化数の変化に可逆性のあるロジウム種が高い活性を発現させることがわかった.一方，酸素生成反応では，Sb共ドーピングにより酸化数が安定化されたロジウム種が関与することが示唆された.そして，共ドーピング比が異なるSrTiO_3:Sb/Rhを組み合せたZスキーム系によつて，可視光照射下で水を水素と酸素に分解することに成功した.[主張したい事項](1)共ドーピングによるエネルギー構造の制御，(2)可視光照射下での水素または酸素生成反応.