アルミナ細孔内外へのLaMnO_3 の選択担持手法の開発とその触媒特性

摘要

複合金属酸化物ナノ粒子(前駆体)の調製法である逆均一沈殿法，およびIncipient Wetness (IW)法を適宜応用することで，LaMnO_3をアルミナ担体の細孔内外-選択的に担持できることを見出した.細孔内にLaMnO_3を担持した触媒は細孔外線持触媒と比較して高いプロパン酸化活性を示し，こめ活性の序列はCO_2-TPDにより見積もったアルミナ上でのLaMnO_3の分散性の序列と加数した.また，細孔内外にLaMnO_3を選択的に担持した触媒では，高担持領域においても担持畳の増加とともに活性が向上した.担体の細孔内外への触媒成分の選択的な担拝が高担持畳触媒の調製に有用な手法であることがわかった.[主張したい事項](1)逆均一沈殿法で得られる水酸化物前駆体を用いることで担体の細孔内外へ選択的に触媒成分を担持することができる，(2)細孔内を反応場とする調製法が高活性，高耐熱性触媒の調製に有効である，(3)細孔内外への触媒成分の選択的な担持が高担特急触媒の調製に有効である.