氷晶テンプレート法によるマイクロハニカムの合成

摘要

多孔質材科は吸着剤や触殊として広く利用されている。これらの材科ではミクロ孔や小さめのメソ孔が主に材料固小空間に供給し，作用を受けた直後に空間からすばやく取り出すことが不可欠である。 この役目を大きめのメソ孔やマクロ孔が担っている。 まって多孔質材料の設計はミクロ孔，小さめのメソ孔のみならず，大きめのメソ孔，マクロ孔をも考慮し，それぞれの大きさや割合が利用目的に対して最適となるように行うのが理想である。 多孔質材料の理想的な構造の一例としてミクロ孔，メソ孔，マクロ孔の細孔の階層構造を有し，各階層の割合が自由にコントロールできる材料を挙げることができる。このような細孔の階層構造を有する材料はいくつか開発されているが，その構造制御に関してはミクロ孔，メソ孔のみを対象としている場合が多い。よって理想的な材料を得るためにはマクロ孔の構造制御法の開発がいちばんの課題であると考えられる。