一丁,あがりの歳か？

摘要

触媒学会の編集委員会というのは，粋な計らいをするところである。 5年前に，民間企業から鳥取大学に赴任したときも，フォーラムに書く機会を与えてくださった。 このときは「歓迎会」ムードであったので,大学へ何をしに来たか,大学教授という聖職は三日やれば辞められない理由などについて書かせて頂いた。 今回の執筆依頼は「送別会」ムードなので，些か複雑な心境である。 自分が「一丁，上がり！ 」の歳であると自覚させられることは，淋しいものである．しかし，これまでの皆様から受けた贔屓に感謝できる貴重な機会と受け取れば，これまた繊細な配慮である。 それにつけても，会員の退職年齢まで掌握している編集委員会とは，なんと優しい人々なのだろう。