Cyclic Separation Reactors(周期操作型反応分離）

摘要

固体触媒を使う時，まず頭に浮かぶのが固定層流通式の反応器であるが,反応器や操作の工夫によって触媒の活躍の場は一層拡がる。 接触分解（FCC）がその古典的な例であり，循環流動層の採用によって炭素析出という制約から逃れることができた．最近注目されているのが反応分離であり，実用あるいは実証レベルに達している例もある。 これらのMultifunctional ReactorはProcess Intensification（プロセス強化手法と訳されている）の鍵として注目されているが，系統的に扱う学理に欠けていたように思う。 本書は，これまでまとまった総説がなかった非定常反応分離のクロマト反応器とスウィング反応器について，これまで分かったことがまとめられているだけでなく，今後の可能性やなすべきことが総括されている．