液相還元選択析出法による担持ニッケル触媒の調製とキャラクタリゼーション

摘要

当研究室で開発した溶液中で金属錯体を直接還元剤で還元析出させてナノ粒子を合成する，液相還元法を基礎にした，担持Ni系触媒調製法の新規手法を提案し実験的に証明した。 担体であるチタニア上へのNiあるいはNi-Zn系ナノ粒子の液相還元選択析出法合成を行い，仕込み通り10wt％担持率で担持できること，NIは1～5nm程度のサイズにとどまること，担体のチタニア粒子が凝集凝結を防止していること，ZnによるNi成長抑制の効果（1～2nm程度に抑制）が明らかとなり，1-オクテンの水素化反応活性ま担体·Zn添加により，著しく向上した。 Niナノ粒子は前駆錯体の吸着·還元·核生成·成長を経て生成した。