高規則性ナノポーラス酸化ニオブの合成及びキャラクタリゼーション

摘要

中性ブロック共重合体をテンプレートとしゾルゲル法を用いてナノポーラス酸化ニオブの合成を行った。 酸化ニオブ前駆体/テンプレートのゲルを得た後、焼成によってテンプレートを除去すると細孔径約5nmのメソポーラス構造が得られるが、水洗浄によってテンプレートを除去すると細孔径1nmのミクロポーラス構造が得られることが明らかになった。 更に、合成の際、少量のカチオンを導入し、焼成によってテンプレートを除去して得られたメソポーラス酸化ニオブは3次元ヘキサゴナル構造を有することが分かった。 また、2段階熟成により、ニオブ前駆体/テンプレートにおける骨格を安定化した後、水洗浄を行うと、高規則性のスーパーミクロポーラス構造（細孔径約1.5－2nm）ができることが判明された。