ビフェニルのイソプロピル化における希土類修飾ゼオライト触媒の外表面酸点の不活性比

摘要

H-モルデナイト（HM）によるビフェニルのイソプロピル化における4，4'-ジイソプロピルビフェニル（4,4'-DIPB）選択性低下の原因である外表面酸点を不活性化するために、希土類酸化物の担持及び希土類カチオン交換による修飾を試みた。 300℃においてHMを触媒とする際、4,4'-DIPBの異性化が著しかったが、希土類を担持すると、異性化が抑制された。 ナトリウムを希土類カチオンで交換した希土類交換モルデナイトは、ビフェニルのイソプロピル化活性を有し、4，4'-DIPBを選択的に生成した。 この際、希土類の種類によらずほぼ同等の酸的性質及び機能を有した。 また、外表面酸点の活性は低く、4，4'-DIPBの異性化が抑制された。