中体重症例における高濃度造影剤を使用した肝dynamic CTの検討：中濃度造影剤との比較

摘要

造影CTにおける多血性肝細胞癌は、腹部大動脈分枝からの潅流を受け、dynamic CT動脈相で高吸収を示す。動脈相での多血性肝細胞癌の描出に寄与する造影剤の注入法には、撮像タイミングの決定（ボーラストラッキング·テスト注入法、固定法）、総投与造影剤量、造影剤濃度、注入速度（注入時間）、注入のデバイス（power injectorや生理的食塩水後押しの使用）が知られている。