アコースティック·エミッション：アコースティック·エミッション法によるボルトの塑性域締め制御法の研究

摘要

ボルトの塑性域締付けは緩みや疲労に対してメリットがあると言われているが，特別な締付け器具や煩雑な締結方法を要する。 筆者らは，ボルト締結中にアコースティック·エミッション(AE)を計測することで，塑性域締付けを管理できるレンチの開発を試みている。 本研究ではその基礎研究としてボルトの引張試験を行い，AEの発生傾向やノイズの除去方法を検討した。 AEはボルトが塑性域に入ると急激に増加すること，弾性域で発生するノイズ信号は多変量解析を行うことで除去できることが判った。