ベル型静電塗装機

摘要

静電塗装が日本に紹介されて50年の節目を迎える。その間、科学技術の発展と共に時代の要求に応えるため様々な技術が開発されてきた。今日の工業塗装を取り巻く動向は、大変厳しいものがあり、地球環境保護の観点から環境負荷物質の低減が叫ばれ、VOCやCO2の排出量低減活動が行われている。国内の自動車産業を中心とした大手メーカでも、塗装工場から排出されるVOCの削減を目的に、塗料の水性化が進んでいる。また、為替変動の影響を回避するための海外への工場移転による空洞化が進む中で、生き残りをかけたコスト競争に打ち勝つために生産材料の削減が強く要求されている。一方、顧客ニーズに対応するために塗装に要求される意匠性は、益々多様化し、塗装現場での対応が迫られている。