感染性心内膜炎（亜急性，急性感染性心内膜炎）

摘要

心内膜炎はFernal（1554年），Lancici（1707年）の頃から記載されているが，微生物が原因であると判明したのは1870年代（WingeとHei－berg）に入ってからである．基礎疾患としてリウマチ性弁膜症の重要性はOsler結節のOsler（1885年）によって明らかにされた．Horder（1905年）は病原菌として緑色レンサ球菌（Streptococcus viridans）の重要性を示し，遷延性心内膜炎（endocarditis lenta）の名称を付けた．その後，全身性ループスにみられる弁膜の疲贅に名を残すLibmanら（1907年）が，6週から3カ月の経過をもつ症例を欧州的用語法で亜急性心内膜炎と名付けたユ）．