未来の美肌幹細胞イノベーション12生命の源をつくる進化する血液

摘要

A型は真面目で気配り上手，B型はマイペースでお祭り大好き人間，O型は現実的でしっかりもの，AB型は夢や希望を追い続ける変わりもの···私たち日本人はよく血液型を話のネタにします。血液型で性格や相性を占ったりする国民は，世界広しといえど日本人特有のものと言われています。その信憑性はともかく，ここまで浸透していればこれも1つの“日本文化”であり，欧米人からすれば血液型で性格を診断するなんて，unbilivable！です。でも，わが国にはそんな奇拔な発想の持ち主がいたのです。明治24年生まれの心理学者古川竹二教授（東京女子高等師範学校，現お茶の水女子大学）がその人です。彼は知人を観察して血液型と性格との間に関連性を見いだし，それを分類して「血液型による気質の研究」として発表しました。1927年（昭和2年）のことで，当時多くの研究者に注目されたようです。