モバイルインターネット時代のチャンスと挑戦

摘要

昨年から，WeChat（微信）で代表されるモバイルインターネット販売が中国で流行し始めた。今年1月5日，その分野の代表格である広州思埠生物科技有限公司が．中国店頭公開企業の広東幸美化粧品股粉有限公司の株を．1株2元で最大3，891万株，買収したと発表した。また2015年4月末には．珀菜雅（本誌2014年11月号参照）がモバイル式インターネット販路に進出した。しかし，今年5月から，WeChatにおける販売額は急速に落ち込み，WeChatに参画している企業の90％が伸び悩みの状況に陥っている。まだまだ不確定要素に満ちてはいるものの．中国はすでにモバイルインターネット時代に突入したと言える。こうした市場の動きを踏まえ，当協会の専門委員で，著名なマーケテイング専門家の張兵武氏に，当協会主催の年度交流イベント（6月1日東京ビッグサイトにて開催）の講演を依頼した。講演後に新たに質問し，それも合わせて以下に講演の内容をまとめた。