河川ベントスの保全·復元への多孔質コンクリートの適用に関する研究

摘要

近年、洪水災害を防ぎながら自然な河川環境を保全·創出する技術が求められおり、1997年に治水·利水に加え環境の整備·保全が河川法の目的になった。こうした現状を踏まえて、多孔質コンクリート（NFC）が、自然環境に調和·共存しうる材料として注目を浴びた。 本研究は、種々な租骨材を用いたNFCおよび普通コンクリート（NC）平板ブロックを製造し、河川ベントスの保全·復元への適用について実験·調査を行った。主な結果として、NFCに出現したベントスの科数、分類群数、個体数、および湿重量、並びに多様度指数もNCと自然河床に出現したそれを上回り、NFC護岸工法による自然環境の保全·復元に有効であると考えられる。