実践に立脚した次世代ものづくり人材育成--群馬大学太田キヤンバにおけるものづくり教育研究の取り組み

摘要

群馬大学は教育学部、社会情報学部、医学部と工学部の4つの学部をもち、また、大学院には教育学研究科、社会情報学研究科、医学系研究科、保健学研究科と工学研究科の5つの研究科をもつ北開東に立地する稔合大学である。工学部は、1915年に設立された桐生高等染織学校を発祥としており、100年近くの歴史を持つ由緒ある教育機関である。時代ごとの産業構造や技術革新の変化に応じ、最先端の研究を積み重ねて、現在は学科の再編成により7つの学科に分かれ幅広い分野にて研究·教育が行われている。研究·教育の対象は様々な分野に広がり、高度化し、組織も大きくなったが、世界レベルでの研究·教育を行っていこうという建学時代の志は変わることなく高度な技術を磨いた卒業生達は世界中の様々な産業·技術分野に活躍している1）。また、筆者が所属する生産システム工学科は金型のメッカといわれる太田市に拠点を置き、ものづくり技術を中心とする研究開発や人材育成を行っている。