粉体塗料－最近の動向：高反射型·低温硬化型粉体塗料とダクタイル鋳鉄異形管外面用粉体塗料

摘要

世界の粉体塗料生産量は欧米を中心に，ここ数年で着実に伸びてきている。 日本では塗料生産量全体の約1％を占める程度であるが，世界各国の地球環境保全に対する取り組みが本格化するなか，日本でも環境対応型塗料としての粉体塗料への転換が期待される。 第1図に世界の粉体塗料の生産量を示す。 環境対応型塗料の先進国である欧州で約33万t，北米で約18万tである。 第2図に示すように，日本は約2.4万tで，アジアの中では中国，台湾に次いで第3位の生産国であり，熱硬化型粉体塗料の樹脂タイプ別構成は，第3図のような比率となる。本稿では，ハイブリッド，ポリエステルウレタン，エポキシ系粉体塗料の最近の動向と，当社の製品とその特徴について述べる。