粒度の異なる高炉スラグ微粉末を用いたPCグラウトのフレッシュ性状

摘要

セメントの40％および60％を2種類の粒度の高炉スラグ微粉末で置換したPCダラウトの流動性、ブリーデイング率、収縮率のフレッシュ性状について検討した実験結果を報告する。本研究の範囲内で次のことが明らかになった。（1）PCグラウトの流動性は、高炉スラグ微粉末の粉末度による影響を受ける。（2）氷結合材比W/Bを小さくすることで、ブリーデイング率は小さくなるが、ブリーデイング率を少なくできる分割練混ぜの一次水結合材比W_1/Bは、高炉スラグ微粉末の粒度と置換率の影響を受ける。（3）W/Bを小さくすることで、収縮率を小さくできるが、収縮率が少なくなるW_1/Bは、結合材の水和反応速度の影響を受ける。