自動車用内溝キーの加工技術とドライ切削加工

摘要

自動車用キーは大きく分けて、外側に凸凹のある一般的な外山キーと、内側に溝のような凸凹がある内溝キー（図1）に分けられる。 内溝キーは盗難防止性が高いため高級車向けに使用されているが、製造コストを低減できれば、大衆車向けにも採用されることが予想される。また、現在は月産25万枚程度生産を行っているが、自動車の生産増加に伴い、今後の需要の増加が見込まれている。 この内溝キーの加工コスト低減のために、工程の合理化に取り組んだ。 合理化を行う上での中心となった技術が、高速ドライ切削加工技術である。 内溝キーのキー山（キーの凸凹になった部分、図1）はNC加工機を用い、エンドミルで加工を行っている。 また、その素材は銅合金（洋自）と、軽量化を追求するためのアルミ合金がある。 これらを1つの加工機で連続して加工するためには、同一のエンドミルを使用する必要がある。