自動車ブレーキ用高耐熱アルミ複合材ディスクロータ：耐熱限界温度が高い部分複合アルミロータ

摘要

近年、全世界的にCO{sub}2削減などの環境問題が大きくクローズアップされ、自動車においては燃費の向上のため軽量化への取り組みが盛んである。 軽量化手段の1つとして鉄系材料からアルミなどの軽量化材料への置換が進行しているが、とりわけ足回り部品への展開が進んでいる。 ブレーキ関連部品は鋳鉄製が主流であるが、なかでもディスクロータの質量が大きなウエイトを占めており、ディスクロータのアルミ化が可能であれば相当な軽量化となる。 アルミディスクロータは長年検討されてきてはいるが、耐熱性、コスト等の問題により一部の特殊な車両にしか採用されていないのが現状である。 このような問点題を解決するためセラミックス製プリフォームを用いたアルミ複合材ディスクロータを開発し、耐摩耗性、耐熱性を向上することを目的とした。